ドクター服部の易の勉強

易は何故当たるのか

youtube動画「ドクター服部の易の勉強ー易占入門14(易はなぜ当たるのか(その1))ユング・易・共時性(シンクロニシティ)てくれるのか)」
youtube動画「ドクター服部の易の勉強ー易占入門15(易はなぜ当たるのか(その2))共時性・集合的無意識・心の構造」

易は、数千年の歴史を経て何故用いられてきたのか、それは人生に有用な示唆を我々にもたらすからです。
易は、中国に滞在していた宣教師ウイルヘルムにより翻訳され、心理学者ユングにより「Book of changes」として西洋に紹介されました。

 易は何故当たるのか。ユングは、「共時性(synchronicity)」という言葉で説明しています。
我々の心の奥底には、因果的な説明では捉えきれない様々な事象、すなわち偶然の一致としては片付けられない何かが存在する。このことを非因果性連関の原理として共時性を説明しています。

  一方、生命の科学は、大きな進歩をしつつあります。筑波大学名誉教授の村上和雄先生の本によると、人間はお母さんの胎内にいる十月十日の間に何十億年という進化を凝縮して経験し、ヒトの赤ちゃんとして産まれてくるとされています。
 そこには、種の全記憶が残っており、私たち一人ひとりの中に眠らせている。これが、ユングのいう集合体無意識というのではないかと述べられています。 

 易が当たるたるのは、偶然の一致ではなく個人の意識の下にあるわれわれ人類共通の無意識に問いかけ、64卦384爻に網羅、象徴される卦辞爻辞から答えを得ることができるからではないかと考えられます。


参考文献
 1) C.G.ユング、W.パウリ著,河合隼雄、村上陽一郎訳(1976)、自然現象と心の構造 
   ー非因果的連関の原理ー 海鳴社
 2) 村上和雄(2004)生命の暗号 あなたの遺伝子が目覚めるとき、サンマーク出版
 3) 村上和雄(2009)生命の暗号② あなたの「思い」が遺伝子を変える、サンマーク出版
 4) 村上和雄(1999)サムシング・グレート、大自然の見えざる力、サンマーク出版
 5) 尾崎里美(2012)想像して創造する、カナリア書房